一般的な墓石には、石で作られた花立てがついています。
花立てには穴が空いていて、その中に花筒がスッポリ入っています。
最近では、ステンレス製の花筒が多いのですが、以前は鋳物のような感じの金属の物や樹脂製のものがよく使われていました。
鋳物のような金属の物や樹脂製の物は、年月とともにモロモロした感じになり、そのうち交換しなければならない時がやってきます。
古い花筒が残っている場合は、その花筒と同じ寸法の物を探せばよいのですが、もしも無くなってしまった場合は、石の花立ての穴の寸法を確認しておく必要があります。
花立ての穴の直径と深さに合った花筒を選ぶ必要がございます。
石に穴をあける道具ですが、一般的なお墓の場合では40ミリ~60ミリの大きさの工具を使います。
工具には40、45、50、55、60ミリと5ミリ刻みのものがありますので、花筒の太さは1~2ミリ程度小さなものを選びます。
最近は太めの筒が主流ですが、例えば60ミリの穴の場合は59ミリか58ミリの筒径の花筒を選びます。
水子地蔵さんなど小さなお墓に使われている40ミリの穴の場合は、39ミリの筒径の花筒になります。
穴の深さにつきましては、基準になる寸法がありません。
そこの石材店がよく利用しているメーカーの、Lサイズの寸法に合わせた深さにしている場合が多いように思います。
花筒には、ラッパのような突起がでているものがあります。
これは、ツバ付き花筒と呼ばれていて、帽子のツバのように飛び出していることからツバ付きと呼ぶようです。
ツバ付き花筒は、「掃除の際に花立の穴から抜き差ししやすい」「ツバの所まで水が沢山はいる」「見栄えがする」等の理由で人気があります。
樹脂の花筒が主流だった時代では、花立ての穴が50ミリのお墓が多くありました。
ここでは、老舗メーカーである川本商店さんの50ミリ穴に適した「49丸タイプ・ステンレスツバ付き49ミリ」の寸法を紹介させていただきます。
花筒名称 | 筒径 | 深さ |
49SSツバ付 | 49ミリ | 95ミリ |
49Sツバ付 | 125ミリ | |
49Lツバ付 | 143ミリ | |
49LMツバ付 | 168ミリ | |
49LLツバ付 | 200ミリ |
59ミリなど直径の深い花筒や、深さが短い花筒の場合では、高台などの風が強い霊園では、供えた花が風で飛ばされて抜けやすくなります。
応急処置としては、花の下側を数本折って、クサビのように花筒内部に引っかかるようにすれば、少しの対策になります。
折った部分は水の吸いが悪くなって枯れやすくなるかもしれませんが、風で抜け落ちてしまうよりはマシかと思います。
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