みちしるべカレンダー令和二年十月の書です。
みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会発行のものです。
『蘭菊競妍(らんぎくけんきょう)』
最初の『蘭菊(らんぎく)』ですが、段菊(だんぎく)の別称です。段菊は、白・紫・ピンクの小さい花を段を付けて咲かせます。菊となっていますが、実はキク科ではないようです。花より葉が菊に似ていることから、名前に菊が付いたそうです。花言葉は「忘れえぬ思い」です。
最後の『競妍(きょうけん)』ですが、レ点が入り「妍を競う(けんをきそう)」となります。「妍」は優美なことや美しい事を表します。それを競うとなり、美しさを競うということになります。「女性たちや花々が美しさを張り合っているように見えるさま」を表し、意味は「女性たちが集まり、華やかに人目を引く」や「花々が美しく咲き乱れる」ということになります。
繋げますと、『蘭菊競妍』は「段菊が美しく咲き乱れている」ことを表しています。
宝善院では咲き乱れているのではないですが、もうすぐ開きそうな花がありますので紹介します。
中秋の名月の日に書いた【10月になりました。】で紹介しました、秋の七草の一つの『桔梗(ききょう)』です。
蕾が大きく膨れてきています。美しい花が開いた姿を見れるのは、もうすぐです。
開花しましたら、こちらでも紹介します。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683