日日是好日

日日是好日

日日是好日

お彼岸に入りました。

2020.09.19

お彼岸に入りました。“暑さ寒さも彼岸まで”という言葉があります。言葉の通り、酷暑だった暑さもどこかへ消えてしまっています。朝夕は肌寒いくらいです。

そんなお彼岸ですが、年に二回あります。春分の日と秋分の日をお中日とし、その前後三日を合わせ七日間がお彼岸となっております。この日は昼と夜の長さが同じで、太陽が真東から昇り真西に沈みます。西方浄土の思想より先祖供養の日ともされています。

「彼岸」という言葉は、古代インドにおいてサンスクリット語で“パーラミータ(波羅蜜多)”という言葉に由来します。向こうの岸に渡るという意味で、到彼岸(とうひがん)となり、苦しみが多い此岸(しがん:この岸。私たちがいる現世)から、浄土である仏様の世界「かの岸(彼岸)」に到ることを意味します。彼岸に到る為、六波羅蜜(ろくはらみつ)という仏道修行を行う期間でもあります。六波羅密については最後に少し書いてはおきます。教義を学ぶのも素晴らしい事ですが、それぞれが日々出来るそれぞれの修行を実践されることが大切です。善行を積む(善い行いをする)のも一つで、落ちてたゴミを一つ拾うでも家族に孝行するでも良いと思います。その善行には、ご先祖様の供養も含まれています。

それぞれが無理の無い修行をして頂ければ幸いです。どうぞ、あなた様にとってあなたなりのお彼岸をお迎え下さい。

永代供養墓「観世音菩薩」です。

六波羅蜜

六波羅蜜は、彼岸に到る為の六つの修行徳目です。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧です。

布施

見返りを求めず、施しを行うことです。金品を施すことだけではなく、温かい言葉をかけることや知識や教えを伝えることも布施に含まれます。

持戒

戒を持つと書きますが、本分をわきまえ道徳や決まりを持って生活をすることです。自らを戒め、協調性を持った生活も一つです。

忍辱

どのような辱めを受けても、耐え忍ぶことを意味しています。辛いことですがそれを受け止めることにより、自分というものを改めて知ることができます。今まで気が付かなかった、新たなものが見えてきます。

精進

物事に邁進するこです。禅宗ではその瞬間瞬間を全力で生きることを大切にしています。休むことも全てです。限りあるこの時間を大切に前向きに生きて下さい。

禅定

心を定め、自分自身を見つめことです。自己の究明ともいえます。

智慧

人は例外なく、仏心(仏様の心)を必ず持っています。その心には智慧が備わっています。ただ、人間は損得を前にするとどうしても知識を持って行動をしがちです。知識だけでなく智慧をも持ち、考えたり行動をすることです。

水子供養永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
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