みちしるべカレンダー7月の書です。
みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会の発行物です。
『鵲橋横漢』
読みは、『じゃっきょうおうかん』です。違う読みをすると、『かささぎのはしよこのかわ』です。
最初の『鵲(かささぎ)』ですが、鳥の名前です。
最後の二文字『横漢(よこのかわ)』は、天の川のことです。
二人の仲を取り持つ鵲(かさぎ)が翼を広げ天の川に橋を架け、年に一度七月七日に彦星と織姫が巡りあえるようにする物語を表した言葉です。七夕物語です。
この七月七日は、五節句の一つ『七夕』です。古代日本では『棚機(たなばた)』と書き、禊(みそぎ)の行事としてとらえられていました。農村では稲の開花に合わせ、棚機行事が行われていたそうです。村の女性が水辺の小屋にこもり、着物を織り棚にお供えをします。神様をお迎えし、その年の豊作を祈り、村人の禊を併せて行ったそうです。その着物を織るのに使用したのが『棚機(たなばた)』です。その後、日本では『棚機』はお盆を迎える行事にもなっていきました。
25日には、天の川では無いのですが、空に大きな花火が打ち上げられていたそうです。日本各地で20時に一斉に打ちあがり、お寺にも音は届いていました。密を防ぐ為、打ち上げ場所の公表は事前にはされていませんでした。
コロナウイルスにより、24日に開幕を予定していた東京オリンピックの開会式が延期されました。その次の日である25日は始まりの日として、『新しい日本を始める合図』として花火が打ち上げられたそうです。
今現在、再びコロナウイルスの感染者が増えてきました。感染拡大が止むことを願うばかりです。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
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宝善院(ほうぜんいん)
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