みちしるべカレンダー(黄檗宗青年僧の会発行)令和二年五月の書『香蒲戒節』の紹介です。
『みちしるべ』は、黄檗宗青年僧の会が発行しているカレンダーです。
5月の書を紹介します。
『香蒲戒節』(こうぶかいせつ)
最初の『香蒲』とは、ガマと呼ばれる多年草のことです。日本でも広く分布し、水辺に群生しているものです。
最後の『戒節』ですが、古文で”時を知らせる”という意味です。
ガマ(の成長)が、時を知らせてくれる。という事になります。
時を知らせてくれるものは、沢山あります。
黄檗宗の本山萬福寺には、木魚の原型とされる開版(かいぱん)という魚板があります。他の呼び方として、魚梆(ぎょほう)などもあります。萬福寺の斎堂(食事をするお堂)前にあり、現在も朝・晩のお勤め・法要・食事等の時を知らせる時報として使われています。
宝善院の草木なども時を知らせてくれます。以前にこのHPの日記でも紹介しましたが水子供養のお地蔵さまの周りに植えた花も日当たりが良いせいか、大きくなりながら新しい蕾を付け花を咲かしています。
誰もが分かっている事ですが、時というのはどんどん流れていくものです。
あっという間に、ガマ以外のものが次の時を知らせてくれます。
うかうかしていてはいけませんよと伝えられているように感じました。私自身は今回の書に触れ、はっとさせられる気持ちです。
皆様は、この書に触れどのように感じましたか?
書の感じ方は人それぞれです。今回は私が感じた事を話しましたが、何かにとらわれず楽しんで頂くのも一つです。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683