みちしるべカレンダー9月の書です。
みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会発行のものです。
『萬里無片雲』
読み下し:萬里(ばんり)片雲(へんうん)無し
どこまでも雲一つない晴れ渡った蒼天のことです。煩悩妄想が一切ない、清浄な悟りの境地を意味します。
『廓然無聖(かくねんむしょう)』という禅語があります。「廓然」は「雲一つない蒼天のような何にもとらわれない様」を指し、「無聖」は「聖なる崇高な真理などない」となります。達磨大師が武帝(ぶてい:梁(りょう)の皇帝)との禅問答で「仏法で一番大切なところは、どのようなものか?【如何(いか)なるか是(こ)れ聖諦(しょうたい)第一義】」との問いに答えられた語です。この「廓然」に通ずるものがあります。
まだまだ残暑は厳しいですが、雲一つない澄み渡る秋空の日も増えてきています。その様な澄み切ったこころを持ちたいものです。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
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宝善院(ほうぜんいん)
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