7月になりました。月初めの一日に、ご本尊様・干支の守本尊八仏様・墓地(一般墓・永代供養墓・樹木葬)・水子供養の数珠掛け地蔵尊への回向を行いました。
先月の終わり、寺務所受付前にあります蓮の花が開きました。今年も無事に花が開き、何よりです。他の蕾は見つけれてはいませんが、もしかするとまだ上がってくるかもしれません。お寺へお越しの際、少し覗いて頂ければ幸いです。
6月30日には、京都の夏越(なごし)の和菓子である水無月を頂きました。宮中(きゅうちゅう)では一年の折り返しのこの日と、12月の晦日に「大祓(おおはらえ)」という禊(みそぎ)の行事が執り行われていました。そこから全国にも拡がり「夏越の祓(なごしのはらえ)」と「年越の祓(としこしのはらえ)」となっていったそうです。その「夏越の祓」の時に食べられたのが水無月です。
今年頂いた水無月は、黒糖を使ったものでした。古来から食されていたのは、三角形の白色のういろう餅の上に小豆をのせたものです。
平安時代の宮中では、旧暦の6月1日に「氷室(ひむろ)の節会(せちえ)」という行事が行われていました。京都の西賀茂に於いて、冬にできた天然の氷を「氷室」という部屋で保存し、その行事の日にそれを切り出し口にするものです。本格的な夏の前に、夏を無事に過ごせるように願い、また暑気(しょき)払いも含まれた行事です。
当時、夏の氷は大変貴重なもので一般の方が口にすることは出来ませんでした。そこで作られたのが、氷の欠片を模した三角の「水無月」でした。また、冬に餅を水に浸し凍らせたものを寒風に晒し乾燥させた「氷餅(こおりもち)」などを食すようになりました。それが、「夏越の祓(なごしのはらえ)」のときに食する和菓子となっていきました。上にのっている小豆は邪気払いを意味します。神社にある茅(ち)の輪をくぐり身を清める「茅の輪くぐり」も「夏越の祓(なごしのはらえ)」の風習の一つです。
「夏越の祓(なごしのはらえ)」にちなみ、茅の輪くぐりであったり水無月を食された方は多いのではないでしょうか。令和四年の一つの節目です。早いもので残り半年、皆様が無事に過ごされますことを願っております。
今年は空梅雨で、あまり雨が降りませんでした。昨日からの慈雨で、境内は随分と潤いました。境内は潤ったのですが、今回の日照りで【桔梗の種まきから30日目】で紹介していた間引いた小さな桔梗の芽を植え替えていた鉢が全部萎れてしまいました。わたしの植え替え方が悪かったのかもしれません。ほんとうに残念です。間引いた分以外の元の鉢にある芽は元気には育っています。写真は今朝に撮った元気に育っている芽です。また、育成状況を紹介したいと思います。
以前よりお伝えしていましたが、来月の7日(立秋)に水子供養の合同法要『点灯会』を執り行います。当日、朝の8:00から20:00までお参りが可能です。法要は18:30より厳修致します。開催にあたり、献灯もお願いしております。お問い合わせ等は、電話・メール(info@hozen.or.jp)にて受け付けております。
どうぞよろしくお願い致します。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
電話 0774-32-4683