みちしるべカレンダー5月の書です。
みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会発行のものです。
『深林人不知』
【読み下し】深林(しんりん)人知らず。
この語は、王維(おうい:中国唐代の詩人)の「竹里館(ちくりんかん)」という詩の一説です。
ひとり竹藪の奥深いところで琴を弾き詩歌を愉しむ。この愉しみは誰も知らない(わかってくれない)が、この心をわかってくれるのは私を照らす明月だけ。ということです。
ひとにとっては理解しがたい自身の時間であったり趣味の時間は、生活を豊かにするひとつなのかなと思います。それが、こころのゆとりへと繋がっていくのではないでしょうか。それは、ひとりでの時間とは限りません。ひとに囲まれながら、その時間をすごす方もいらっしゃると思います。また、歳を重ねると違ったものになっていくかもしれません。
毎朝、水子供養の数珠掛け地蔵尊へお参りに来られる方がいらっしゃいます。お話をさせて頂く事もあり、散歩のルートにお参りが入っているそうです。その方にとっては大切な時間のようで、嬉しく感じたのを思い出しました。
それぞれにとってのご自身の時間を大切に過ごして頂ければ幸いです。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
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