日日是好日

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宗祖 隠元禅師350年大遠諱法要

2022.04.03

4月3日は、黄檗宗を開かれた隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師の御命日です。本年は350回目の年忌にあたる年でした。本日、御本山萬福寺に於いて大遠諱法要が厳修されました。

黄檗宗大本山萬福寺

御本山である黄檗山萬福寺は日本三大禅宗の一つ、黄檗宗の大本山です。中国福建省より渡日された隠元禅師を開山とし、江戸幕府四代将軍徳川家綱公の帰依を受け寛文元年(1661)に建立された禅宗寺院です。

隠元隆琦禅師

隠元禅師は天正20年(1592)中国福建省にて誕生し、中国の黄檗山萬福寺(福建省)にて出家し禅の旨を極められました。その後、同黄檗山萬福寺の住職に就き、修行僧の指導と民衆教化に努められました。

江戸時代初期承応3年(1654)鎖国の時代の中、日本からの要請もあり、禅師は多くの弟子と共に渡日し、日本仏教界に新風を吹き込まれました。後に、後水尾法皇そして徳川幕府より崇敬を得、京都宇治の地に約9万坪の寺領を賜り、黄檗宗大本山萬福寺を開創されました。中国での禅の教えを寸分違えず伝える思いより、中国福建省の黄檗山萬福寺と同じ伽藍配置・同じ山号・同じ寺号をもちいられました。

当時は鎖国の時代であり、大陸の文化はほとんど日本に入ってくることはありませんでした。隠元禅師の渡日は、当時最新の中国文化も日本にもたらしました。印刷・絵画・彫刻・煎茶・普茶料理・食物など様々な文化を伝え、江戸時代の文化に多くの影響を与えられました。木魚・いんげん豆・西瓜・レンコン・孟宗竹(もうそうちく)なども禅師の渡日によりもたらされたものです。

大遠諱法要

全国の黄檗宗僧侶が参集し法要を営むところなのですが、コロナ禍での法要であり山内の僧侶のみでの法要となりました。

10時半、東方丈より半鐘の音と共に山内の僧侶が開山堂へ出頭致しました。

隠元禅師350年大遠諱法要へ出頭の様子です。

法式に則り荘厳された開山堂において、読経が始まります。黄檗宗のお経は梵唄(ぼんばい)とも呼ばれ、節のあるお経もあり多くの鳴らし物を使い読経をします。

宗祖隠元禅師350年大遠諱法要の様子です。 黄檗宗大本山萬福寺での法要の様子です。

開山堂での法要が終わり、開山堂横にあります隠元禅師のお墓である寿塔(じゅとう)前で、出頭した僧侶が三拝をします。

宗祖隠元禅師350年大遠諱法要の様子です。

最後に、列をなし東方丈へ戻り、法要は無事円成の運びとなりました。法要の様子をインターネットで配信されています。先ほど書きました黄檗宗ならではのお経もご覧になれます。以下よりご視聴頂ければ幸いです。

 水子供養永代供養墓の京都のお寺
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宝善院(ほうぜんいん)
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