みちしるべカレンダー令和三年七月の書です。
みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会発行のものです。
『夏雲多奇峰』
【書き下し】夏雲(かうん)奇峰(きほう)多し
夏の雲は、変わった峰を模したものが多いとなります。夏の入道雲の事です。
この語は中国の詩人である陶淵明(とうえんめい)の「四季の詩」からくるものです。夏以外の春・秋・冬の語もありますので、下に紹介しておきます。
春水満四澤:春水(しゅんすい)四澤(したく)に満ち
『夏雲多奇峰』:夏雲奇峰多し
秋月揚明輝:秋月(しゅうげつ)明輝(めいき)を揚げ
冬嶺秀孤松:冬嶺(とうれい)孤松(こしょう)秀(ひい)ず
春になると雪解けの水が四方の沢に満ち溢れ、夏には奇峰のように天にそびえるが如く珍しい形の入道雲が立ち、秋には名月がこうこうと輝き、冬の嶺には草木が色を失っている中でも松だけは一本秀でて生えている。となります。四季の代表的な風物詩を五言絶句で吟じたものです。
京都・宇治でも梅雨の晴れ間に入道雲が見られるようになってきました。そろそろ梅雨明けも近いようです。また今年もたくさんのものが夏の訪れを知らせてくれます。
梅雨も明けそうということで、先日にお伝えした樹木葬の準備の一環で、15日に墓石屋様とご紹介頂いた宇治市のグリーンアドバイザーの方と一緒に樹木葬の区画内に植物を植える準備を行う予定です。植物も少しは植えるかもしれません。また、作業の様子をこのHPで紹介しようと思います。
水子供養と永代供養墓の京都のお寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34-3
宝善院(ほうぜんいん)
副住職 秦 崇志(はた そうし)
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