みちしるべカレンダー令和三年三月の書です。

みちしるべカレンダーは黄檗宗青年僧会発行のものです。

『春来草自生』

【書き下し】春来たらば草自ずから生ず。

字の如しですが、「春が来ると草は自然に生える」という意味です。どのような事でも全て自ずから然るようにあります。時節因縁に応じて変化はありますが。

南嶽懶瓚（なんがくらんさん）和尚の「兀然（こつねん）として無事に坐（ざ）すれば　春来たらば草自ずから生ず」という語が残っている。ただひたすらに坐禅に励めば、春になり自然と草が生えていく様にその時になれば悟りの境地が訪れるという意味です。この「兀然（こつねん）」の「兀」という字ですが、コツコツと努力をする等の「コツ」を漢字にすると「兀」になるそうです。なかなか続けるというのは難しいことですが、その先には素晴らしい世界がひろがっていくはずです。兀々と瞬間瞬間を大切にしていきたいものです。

水子供養と永代供養墓の京都のお寺
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